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イギリスの教育

個人能力を重視

イギリスの教育制度は日本人にとっては少々複雑です。地域によっても、公立学校か私立学校によっても制度が異なりますが、共通する特徴は、個人の能力伸張に重点が置かれているということです。そのため試験の成績が他の国と比べるとかなり重視され、有名な試験の成績や大学の成績は資格と同様の扱いをされ、履歴書にも記載することになっています。

日本の場合履歴書にはどの学校に入学・卒業したかを記入しますが、イギリスではその欄に各試験や学位でどのような成績だったかを記入するのです。面白いですよね。そして、その成績の善し悪しが社会において問われる場面が多く、アメリカや日本よりも資格や学歴によって格差が大きく生まれやすい国といえます。

しかしながらその分日本よりも、社会人になってからの大学入学による学位習得や、成人後の専門的な資格習得への挑戦がしやすい環境に整えられており、そのように社会人になってから成績や学位のランクアップを試みる人も多くいるようです。

学校の仕組みについて

イギリスの学校は、どの地域でも基本的に9月から始まる3学期制が基本ですが、カリキュラムやシステムにおいてはそれぞれ独自の教育制度が実施されており、規則や校風も様々です。義務教育は16歳までで、その後進学するか就職するかの選択になります。

その点は日本と同じですが、大学に進学を希望する場合は、まずその前に2年間のコースに進む必要があり、そこで大学で専攻したい科目の関連分野について学び、2年後の18歳で統一試験を受け大学への切符を手にします。この統一試験での結果が大学受験の代わりとなります。

大学入学前のこの2年間で専門知識をある程度身につけているため、大学入学後は日本であるような一般教養などの教科はなく、すぐに専攻科目にとりかかることができます。そのためイギリスの大学は3年間で卒業するのが一般的です。

また、大学へは進学せず就職を希望する場合もすぐに会社に勤めるのではなく、日本で言う専門学校のような就職に直結する専門コースの教育機関で一度学びます。

コースの種類は様々で、ビジネス、IT、トラベル、アートやデザイン、音楽、映像、農業関係などがあります。学習の時間をフルタイムとパートタイムで選択することができるので、働きながら学びに通う人も多くいます。

また、このような教育機関では履歴書に記載できるような大きな試験での成績を取得できるので、専門的な分野の成績取得を目的にここに通ってから大学進学をする人もいるようです。

このように一見日本の教育制度と異なる点が多いため混乱することも多いかもしれませんが、きちんと仕組みを理解すると、専門分野をはやくから学ぶことができたり社会人になってから新たに夢に向かって学ぶには、イギリスは最適な環境だと言えそうです。

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